先日のWWDCで、「Appleシリコン」という新しいチップが発表され、向こう数年間で今のIntel製のチップにMacのチップが置き換わるという話題が出ました。
ハードウェアの観点からすると、過去のPowerPCからIntelになった時以来の大きな変化だと思います。
省電力に関して強調されているので、まずはノート型のマシンから投入されていくのかなという予想です。
SNSを見ていると、Appleシリコン搭載のモデルが出るまで購入を待とうかな、という投稿が散見されます。
そういう人は別に今すぐ新しい高性能なマシンを必要としているわけではなく、別に何を使おうが変わらないと思うので買わない、もしくは買わなくても良いと思います。
基本的に、「次のモデルが出るまで待つ」という考えには個人的には否定的です。
スペック的に今すぐ必要であったり、故障して修理を待っていられないなどの理由は別ですが、毎年のようにモデルチェンジする製品を待っている意味が私には理解できません。
必要な時に購入すべきです。
別に良いスペックのマシンを買っても、作曲や動画のセンスが底上げされるわけではありません。
一方、話は変わって、スタジオやポスプロなどのプロを相手にしているケースでは、堅牢性、安定性、信頼性など、スペック云々よりも安定して24時間365日稼働できる環境を求められます。
ですから新しいモデルが出ても、現在の機材の互換性や相性などを精密に精査した上で実戦に投入されます。
Mac Pro 2019(7.1)ではなく、黒い筒型の旧Mac Proが現役なのもそれが多くの理由です。
私のケースですが、去年にiMac 2019モデルを購入しましたが、まず最初に初期不良で交換となりました。
それでもなお不具合がハード的に多すぎてもう限界がきていた&大きな解像度の動画の編集に耐えられるスペックではないのを理由にMac Pro 2019(7.1)に乗り換えました。
予算はなかったので、AppleCareと消費税を含めても2桁万円の下の方のモデルです。
それでも前のiMacよりは遥かに処理は速く、拡張性も高いです。
何より嬉しいのは、トラブルが全く起こらないことです。
DAWにせよ、動画編集にせよ、安定して動くように日々Macのチューニングとメンテナンスはしているのでそれもあるかもしれませんがやはりトラブルが少ないとストレスも減ります。
MacのハイエンドモデルのCPUはcoreシリーズではなくXeonシリーズですが、ハイエンドモデルに関してはAppleシリコンに置き換わるのはかなり時間を要すると思います。
置き換わったモデルが出たとしても、ハードやソフトの互換性を含めて、大きなスタジオやポスプロに導入されるのにはそれなりの期間がかかるでしょう。
MacにせよiPhoneにせよ、所詮ツール(道具)にすぎません。
それをどう使いこなして仕事の効率を上げたりクリエイティブなものを作り上げるのかは、使う側(ユーザー)次第でしかありません。
ニュースを見ながら財布と相談する前に、コードを書きましょう。曲を書きましょう。動画を撮って編集しましょう。
スペックが足りないのであれば今すぐオーダーしましょう。
どうせ一年で古いモデルになってしまうのなら必要な時に導入すべきです。
逆に、「不要不急」なのであれば買わなくて良いです。
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