「キースイッチとキーキャップ沼について – キーボードAdvent Calendar 2021 #2 day13」

自作キーボード

この記事は、キーボード #2 Advent Calendar 2021 – Adventarの12/13のものです。

みなさんこんにちは。
キーボード沼1年目の若輩者ですがお手柔らかにお願いいたします。

初心者がアドベントカレンダーにエントリーして良いものか悩みましたが、自分の活動を振り返る意味も兼ねて書いてみることにしました。

新入生なので、そもそもキーボードにハマることになった経緯を簡単に書きたいと思います。

10年程前に親指シフトを知ってからHHKBをメインにして、RealforceのMac版が出てからは変化重モデルをずっと使ってきました。
親指シフトに関しては、自分の癖や指の動きに合わせて配列を改造しまくっていたので完全にオリジナル配列の状態。
親指シフトを始めた当初は情報源があまりなかったので、Facebookのグループを作りました。
今では随分大所帯になっていますが私自身は引退しています。

そんなこんなの状態でしたが、今年(2021年)の1月に薙刀式配列の考案者である大岡俊彦さんのブログと薙刀式に出会いものすごい衝撃を受けました。
配列のみならず「編集モード」がすさまじいので即座に親指シフトを捨てて薙刀式に乗り換えることに決めました。
ひたすらブログの過去ログを読みまくり、ハードの面でも興味が出てきました。
左右分割式のキーボードを使ってみたくなり、入門用としてよく見かける「Corne Cherry」の組立済みのものを購入し、QMKによるキーマップ沼にもハマっていくことになります。

キーボードの遍歴としては、Corne Cherry → Claw44 → Sofle V2 → Willow64(イマココ)で、ひとつのキーボードをメインとしてキースイッチとキーキャップを最適化していくスタイルです。

今年の活動としてはひたすらキースイッチの改造とキーキャップのプロファイルの追求に時間とお金を費やしたのでこのエントリーではそのあたりを振り返りたいと思います。

(あくまで個人の好みの話なので万人に適応できる内容ではないかもしれません)

まずはキースイッチの話から書きます。
試したキースイッチが多すぎてすべては思い出せないので主なものだけを例に挙げます。

一番最初は「Gateron Clear」を無改造でしばらく使いました。

Gateron キースイッチ Clear 5Pin(トップクリア/5ピン/35g/リニア/10個)
Gateron キースイッチ Clear (トップクリア/5ピン/35g/リニア/10個1セット) チェリー MX メカニカルキースイッチと互換性のある、リーズナブルなキースイッチです。軸の色により、重さとタッチに違いがあります。 それぞれのキースイッチのスペックは以下をご参照ください。 クリア:リニア:ストロ...

実は昔に同じオフィスで仕事をしていた人が非常にタイピングの音が大きい人で、それがきっかけでタイピング音に敏感になりました。
そのため、しばらくはキースイッチの静音化レシピに労力を使うことになります。
こちらも大岡さんのブログの情報を参考にさせていただきながら自分なりに試行錯誤しました。

まずは「DUROCK L1」をベースにして、ボトムハウジングにエラストマー樹脂を小さく切ったものをステム穴に入れて底打ちの音を軽減することに挑戦。

DUROCK L1 キースイッチ (クリア/クリーミーイエロー/5ピン/リニア/55g/5個)
DUROCK L1 キースイッチ (クリア/5ピン/リニア/55g/5個1セット) DUROCK Mechanical Keyboard Switch, 55g Linear Keyboard Switches, 5 Pins Linear Switches for Mechanical Keyboard. DUR...

同時に軽いバネが好みなことがわかってきたのでスプリングも交換。
タクタイルやクリッキー系は得意ではなく、リニアが好きなことも判明したのでとにかくリニアを追求。
エラストマー樹脂による静音化は効果はかなりあるものの、樹脂を全く同じ大きさに切り出すことはほぼ無理で大きいものはトラベリング(移動距離)が短くなるので小指側に配置して小さいものは人差指側に配置するような運用でカバーしていました。

ルブのグリスですが、手に入るものは一通り試した上で粘度の高いものは自分にあわないなと感じたので、サラサラ感のある105で統一しています。
(邪道だと思われる方がたくさんいらっしゃるかと思いますが・・・)

次は「Kailh Box Cream Switches」をベースにしたレシピです。

NovelKeys Box Cream Switches - (10個)
NovelKeys Box Cream SwitchesはNovelKeys Cream スイッチと同素材の新しいリニアスイッチで、独自のBOXハウジングを採用しています。 1パック10個入り タイプ:リニア 押下圧:約45g(ボトムアウト55g) ストローク:4mm 接点:2mm PCBマウント(5ピン)

このスイッチには上のエラストマー樹脂 +CHOC(ロープロファイル)用の軽いスプリングを使ってトラベリングがあたかも短くなったような感覚を得られるように工夫しました。
この頃からアクチュエーションとトラベリングが短いものが好みだとわかりはじめました。
「撫で打ち」ではなく「触り打ち」とも表現すべきか、底打ちまでいかないケースが多いのでそのあたりの癖が由来しているのかもしれません。
理想はスマホのフリック入力の感覚です。
 
さて次は「Gateron Ink Yellow V2」です。

Gateron Ink Switch v2 (10 pieces)
This switch has a PCB mount 5-pin specification. Red Type: Linear operating pressure: Approximately 50gStroke: 4.0mmPCB mount (5 pins) Yellow Type: Linear opera...

Yellowだけは他と違ってトラベリングが少し短いので自分にはちょうど良いと予想してチョイスしました。
トップハウジングのステムの戻り音が気になるようになったので、これまた大岡さんのブログからレシピの一部を参考にさせていただきつつ、お風呂のタイルなどに使われるような硬化後も少し弾力のある接着剤をトップハウジングのステムがあたる位置に塗布してみました。
作業は非常に大変で、キーボードを組むときのあのダイオードより細かい作業になるので量産するのは非常に困難です。
底打ちの静音化には、薄いシリコンシートを小さく切って敷くことでも効果が高いことがわかりました。
感触的にはエラストマー樹脂のほうが柔らかくて好きですが、シリコンシートは厚みが一定なので個体差がなくなるというメリットがあります。

細かい試行錯誤は多々ありますが、主に上記のような工程を経て現在は「Gateron Speed Silver」や「Kailh Box Red Pro」などのいわゆるスピード系のスイッチを中心に使っています。

タイムリーに「TTC Speed Silver」が海外から届いたのでいくつかのレシピを試そうというところでございます。

キースイッチのお話はこんなところです。

次はキーキャップのプロファイル沼に関してです。

Twitterなどでキーキャップの話を見ても「キーキャップなんかどれも同じだし変わらないだろー」と思っていました。
・・・が、すみません。
全て撤回させていただきます。
沼に見事にハマりました。

きっかけはSofle V2を組んだ後で、それまではどこで買ったかわからないCherryプロファイルの適当なキーキャップを使っていたのですがキーボード自体の物理的な配列のせいか、少々違和感を感じていました。
そこで、たまたまみかけたSAプロファイルのキーキャップを国外から試しに購入。
背の高さ自体は高すぎましたが、触ったときの質感が良すぎてひたすら愛でる日々。

今度は低いタイプはどうだろうということで、DSAとXDAをトライ。
こちらは今度は背の高さが低すぎるのと、行ごとに傾きがあったほうが自分の好みらしいと想像。

次は、Cherryに近いOEMプロファイルに挑戦です。
これは結構理想に近い感覚でした。
ですが人間という生き物は業が深く、「もっと良いものがあるのではないか」と深みにはまっていくのです。

OEMプロファイルに近いものをさらに試そうということで、見た目的にも好みだったDropのMT3 Extended 2048をお買い上げ。

Drop + biip MT3 Extended 2048 Custom Keycap Set | Mechanical Keyboards | Keycaps | Custom Keycaps
Drop exclusive product, price and reviews: Drop + biip MT3 Extended 2048 Custom Keycap Set | 14.2K+ Sold | When you bought an Apple Macintosh computer in the...

これを触ったときの衝撃は今でも忘れられません。
傾斜も質感も行ごとの高さも最高でした。
あまりにMT3が気に入りすぎて、後日SusuwatariとBoWも買う結果となりました。
(ちなみにExtended 2048はザラザラした感触で、Susuwatariはツルツルした感触)

Drop + Matt3o MT3 Susuwatari Custom Keycap Set | Mechanical Keyboards | Keycaps | Custom Keycaps
Drop exclusive product, price and reviews: Drop + Matt3o MT3 Susuwatari Custom Keycap Set | 18.8K+ Sold | Sculpted in Hi-Profile, Matt3o’s groundbreaking MT3...
Drop MT3 Black-on-White Keycap Set | MT3 Profile Keycaps
Drop exclusive product, price and reviews: Drop MT3 Black-on-White Keycap Set | 4.2K+ Sold | Ends 2/16/2022 | When it comes to keycaps, the difference...

思えばここでエンドゲームにしておけば良かったのですが、さらにキーキャップのプロファイル探しの旅に出ることになります。

MG, OSA, ASA, KATなど、浮気をしまくりました。

KATプロファイルはMT3の次に好きなプロファイルです。

KAT BOW 226 White PBT Dye-sub Keycaps 169keys
SPECS Profile: KAT Profile Production Method: Dye-sub   Material: PBT material Total Keys: Base kit 169 keys; Blank kit 127 keys Thickness: 1.65 mm  Weight: 630...

同居人からは、「ただのプラスチックの塊をそんなに持っててどうするんや?!」と罵声を浴びせられる日々が続きましたが今ではただただ呆れるだけで何も言われなくなりました。
皆々様におかれましては、家庭を崩壊させないようにほどほどに(汗)

以上、特にオチはありませんが今年の振り返り記事とさせていただきます。

2022年は基盤からキーボードを設計してみたいと考えていますが、理系ではないのでどうなることやらです。。。


お読み頂き誠にありがとうございました。

それでは皆様良きキーボードライフを!

このエントリーは、Willow64(キーボード) Susuwatari(キーキャップ) Gateron Ink Yellow V2(アルファベット部分) Kailh Red Pro(親指周辺) Gateron Speed Silver(修飾キー) 薙刀式配列、VSCode for Macで書きました。

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